各筋肉の筋緊張の度合い

右の椎骨動脈と内頸動脈にレーザー照射をすると、左半身の筋緊張が下がり左右の運動性がチンバに成ります。軽い脳血管疾患後の痙性麻痺の人だと、むしろ健康側の方が重く感じられるくらいです。

右の星状神経節にレーザー照射をすると同側の右半身だけ軽く成ります。しかし患部周囲の筋緊張は依然として有ります。自動車のセールスマン月間売り上げ競争の棒グラフを想像してください。均等にアベレージが落ちるのです。従って相変わらずトップ売り上げの人はトップです。言っている意味が解るでしょうか!?

例えば腰が痛い人は相変わらずまだ少し痛いけど、動作は痛くない側の腰の部分より軽いという不思議な感覚に成ります。そこからが技術です。立体的な筋肉の引っ張り合いを良い条件にするパズルの様なものです。大腰筋、腰方形筋、菱形筋、下後鋸筋などなど、どの筋肉が持続的緊張を起こしているのか!?それは患者さんが訴える患部だけとは限りません。患者さんには知恵の輪と一緒で解く順番があります!などと常々説明しています。ルービックキューブを6面揃える例えなどでも説明する事があります。これは、知識、知恵もさることながら、臨床経験しかありません。首の寝違えでも、首のどこが痛いのか?どちらの方向を向いた時の方が、痛い所が痛いのか?などで大雑把な解く順番が決まって来ます。患者さんが訴える患部からアプローチする事は滅多にありません。気の短い患者さんだと「先生!私が痛い所はココなんですけど!?」と言ってきます。(笑い)