交通事故による頸部・腰部の痛み

一般的に交通事故で整形外科を受診しても、レントゲン検査の後、飲み薬と貼り薬を処方されるだけで物療はやってくれません。やってくれる整形外科は柔整師を雇っている極少数のところですが、それでも低周波、干渉波、ホットパック、牽引などありきたりの通り一遍の理療です。接骨院(整骨院)も同様です。

当院に訪れる交通事故の患者さんは、外傷性頸部症候群のような痛み以外の痺れや自律神経系の症状があったり、もともと有った頚椎症、腰椎症が今回の交通事故によって増幅されたような症状であったり、世間一般の医療機関では改善しない方々が多いです。

 

 

腸脛靭帯炎

画像をクリック拡大してご覧ください!痛みの好発部位です。高校2年生の野球部員です。合宿で昨年12月の砂浜での走り込みの反復動作で捻った上に、左打ちのバットスウィング練習で負担が掛かりました。セルフケアに限界を感じて来院されました。中学生の時からの患者さんです。きっかけは野球部のコーチやトレーナーの紹介、はたまた世間一般の口コミなどで行った最寄りや地元近辺の整形外科や接骨院などでは良くならずに、父親が当ホームページを見つけて以来のご縁です。そのときはムチ打ち症状と自律神経系の症状が入り混じった状態でした。(ムチ打ちといっても交通事故ではありませんが・・・)

さて今回も例によって痛い患部は最初にいじりません。これ鉄則です!!!いつもの手順で外堀から知恵の輪を解くように緩めていきます。予約制の実費治療ですから、徹底的に条件を良くして痛くない反対側の同部位より楽に動くようにします。来るときはいつも大抵お父さんといらっしゃいます。(遠くですから)

このように山口自律神経研究所は大人だけではなく、子供や学生の患者さんも多く診させて戴いております。「近場で済まそうとしないで早く来ればよかったです!」と舌を出す患者さんも多いです。(以前来たことが有る患者さんたちの常套句)「私の駆け込み寺です!」と言ってくれる方もいらっしゃいます。このような患者さん方のお蔭で日々精進させて戴いております。ありがとうございます。

 

慢性の膝周囲の痛み

P1020844テレビのニュースで不要不急の外出を控えるように注意喚起する、こんな足元が悪い雪の降る寒い日でも、当院の患者さんは関係なく訪れます。本当に世間一般の医療機関では良くならない、困り果てた患者さんばかりです。60歳女性・左膝の屈伸障害です。決して変形性膝関節症などではありません。レントゲン検査・内科的検査も異常なしです。もう何軒も色々な医療施設に受診されている方です。右膝に比べて左膝が半分くらいしか痛くて曲がりません。そういう場合はまず痛みを訴える反対側の右の脳血流を改善させて左半身の運動性だけを極端に改善させます。それだけで左膝の屈伸動作が軽やかになります。

今回の患者さんの場合は、痛みの原因である諸悪の根源のNo1が、膝の裏側にある膝窩筋の持続的筋緊張です。画像をクリック拡大してご覧ください!ここがギュッと凝り固まっていることで、膝がまっすぐ伸びませんし曲がりません。患者さんが痛みを訴える場所とは立体的に真反対(真裏)に位置する筋肉です。それを見抜くのが経験と技術になります。そんな事はレントゲンにも写りませんし、血液検査の異常も出ません。したがって一般の保険医療機関では分かりません。

さて、痛い左膝の治療で、右側の脳血流を改善させたり、痛みを訴えていない膝の裏側を緩めたりと、患者さんにしてみれば、あれよあれよという間に、まだ痛い部分に何もしてもらっていないのに痛みが消えていくので狐につままれたような感覚だと思います。最後に痛みの部分をアプローチします。帰る時には患者さんは満面の笑みです。ありがとうございます。

骨挫傷とは

【骨挫傷】外傷や関節同士の衝突などにより、骨の実質である骨梁(こつりょう)に生じた微細な骨折を骨挫傷といいます。骨髄の浮腫や出血を伴う事が多く、レントゲンやCTでは描出できず、MRIのみで描出が可能です。ですからMRI装置の普及により認識されるようになった概念です。

一方骨折の場合、レントゲンやCTでも描出されます。ですからちょっとややこしい言い方になりますが、「骨折には至らない微細な骨折」が骨挫傷です。直近では横綱白鳳が足の親指のケガで骨挫傷を起こしました。MRIの無かった時代は、捻挫として治療が行われていたケガだったと思いますが、それでも問題はないです。スポーツ休止・日常生活動作の制限などが守れ、乱暴なことをしないのであれば包帯固定で充分です。

頚椎症

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症状は3つに大きく分けられます。首を動かすと痛いが、手のしびれは無い軽いもの。首~肩~腕~手にかけての痛み、しびれが有るタイプ(神経根症)⇒下の絵。両方の手足がしびれたり、動きが悪くなったり、ひどくなると排尿や排便に異常がでたり、ボタン掛けが難しくなる、階段を降りるのが怖くなるなどの症状が出るタイプ(頚髄症)⇒上の絵。  双方クリック拡大してご覧ください!

頚椎症は、山口自律神経研究所に多い患者さんです。なかなか外科手術に踏み切れない人、外科手術をするまでに至らない人(整形外科医の判断)、すでに手術を受けていても症状が残存している人などがいらっしゃいます。いずれも交感神経や脊髄神経に当院の治療技術で近赤外線を用いてアプローチすれば、その場で症状が改善します。ですから5年も10年も症状の維持、改善に来院しつづける方が多いです。実際に、例えば自分の身内がOPLL(後縦靭帯骨化症)や頚髄症で外科手術を受けても良くならなかったとなると・・・尚更のこと、来ればその場で改善する山口自律神経研究所にメンテナンスを受けにいらっしゃいます。

寝違え

P1020831結構、日常診療で多いですね。主に肩甲挙筋のスパズムが見られます。画像をクリック拡大してご覧ください!

その他に付随したスパズムをどういう順番で取るかが治療の醍醐味です。この方は痛い部分が左側で、顔を右に向くと痛いタイプなので、まずは右に向きやすくなるように筋緊張をとっていきます。左側の胸鎖乳突筋と左側の斜角筋群を緩めてあげると、まだ痛い部分の治療をしていないのに、痛いなりに右に向きやすくなります。患者さんは、あっ!まだ痛いけど、さっきより右に向きやすくなった!と言います。それからルービックキューブを6面合わせるように治療を組み立てていきます。

末梢動脈の血流改善

寒い時期は、持病の悪い部分が誤魔化しが効かずに、如実に顔を出しますね!ですから体のメンテナンスをお勧めします。表題を「末梢動脈の血流改善」としましたが、例えば腹部大動脈から総腸骨動脈を狙った近赤外線照射をしますと、その支配の筋肉の緊張が一気に改善します。大腰筋、腸骨筋などです。そうすると、そこが緩んだ事により裏側である腰の部分の筋肉も緊張が緩んできます。上腕動脈を狙った照射をしますと同様に肘の屈伸動作が滑らかになります。是非寒いこの時期こそ、体のメンテナンスをお勧めします。

赤十字ベーシックライフサポーター

P1020829昨年末、公益社団法人千葉県柔道整復師会館で行われた、赤十字救急法基礎講習(厚生労働省が定めるAED講習を含む)を受講し試験に合格しました。画像をクリック拡大してご覧ください!認定証です。公益社団法人の会員としての社会活動の一部と思っております。人工呼吸用のマウスピースは外出の際いつも鞄に入れております。万が一の有事に備えて。

和風総本家に出演する職人のような繊細な医療

その患者さんの症状を改善させるに際して、中枢レベル(脳血流)を先に改善させた方が良いか?末梢の交感神経を先に緩めた方が良いか?そういった全身の変化を起こさせないで、脊髄分節レベルの狭い面積で事が足りれるか?もしくはターゲットの筋肉周囲のスパズムを取るだけで解決するか?患者さんには悟られない一瞬一瞬の洞察が、この仕事のやりがいの真骨頂です。

謹賀新年

P1020828旧年中は多くの患者様を診させて戴きありがとうございました。本年も誠心誠意、辛い症状に向き合い、改善のお手伝いをさせていただく所存です。新年は1月4日より予約診療開始します。

画像をクリック拡大してご覧ください!当院贔屓筋の北松戸駅前ロータリーにある、お花屋さんのアレンジフラワーです。待合室入口の下駄箱の上に展示してあります。