治療実績例追加(モンゴル 女性)

モンゴル(ウランバートル)女性の症例を1件追加しました。いわゆる慢性腰痛です。1回の治療で極端に楽になったのが嬉しかった様で、笑顔で私の目を見ながら挨拶して帰られました。娘さんと、その旦那さん(日本人)の同時通訳の元に治療を行いました。パートパートで改善したのを確認動作を入れて納得してもらいながらの実況生中継のような治療になりました。2ヶ月間、婿さんの千葉市のマンションに滞在する予定だそうで、週に1回は日本に居るあいだ通いたいと言っていました。

後日談)よくよく聞いてみると、モンゴルの地方暮らしで牛を飼っていたのを売り払い、都会のウランバートルのマンション暮らしに生活が激変し、極端に外出の少ない日常に変化したのが要因のようです。治療実績例に「腰部脊柱管狭窄症」と書きましたが、それはモンゴルの整形外科医の診断名を尊重したわけで、実際には、そのような所見は有りませんでした。実はこの患者さん、娘さんが以前、股関節部の痛みで治療に来たことがありました。その娘さんの手配で数か月前に、モンゴルからMRI画像をEメールで送ってもらい既に私は見ています。来日してから書いていただいた問診票の人体図(辛い場所に印をつけてください)ではL1,L2のデルマトームの位置に一致した部分に印が付いており、膝から下のフクラハギや足の裏には一切印が付いていませんでした。腰部脊柱管狭窄症ですと通常はL4、L5、S1の支配領域を辛いと訴えます。診察でもL1,L2由来の疼痛を確信しました。

いつものことながら、日本全国津々浦々の整形外科の先生方!改め⇒世界の整形外科の先生方ありがとうございます。感謝します。日常診療に於いて画像診断(レントゲンやMRI)で全く異常所見が写らなくても⇒TH12、L1,L2由来を疑わせる疼痛症状は非常に多いです。その事を整形外科のドクターは知りません。筋筋膜性疼痛症候群と診断名をつける医師は、まだマシなほうで、(その診断名をつけたところで、楽にしてあげる治療技術が彼らには有りませんが、、)多くの整形外科医は原因不明と患者に告げます。今話題の早稲田大学の先生の様に腰痛体操を処方する程度が関の山ですね!その先生がPT(理学療法士)に対して「こちらが投げた患者を治せない!」と悪口とも取れる本音の愚痴を言っていましたが、その事(例えば画像所見で異常が無い腰痛)に関して無知な整形外科医と無知なPTがタッグを組んだところで治せるわけがありません。薬だけもらうのなら、薬局で手軽に買える時代になりました。何時間も待たされて投薬のみですから患者は怒り心頭です!!!ですので、益々患者さんは整形外科医に対して疑心暗鬼になります。本当にありがとうございます。嫌味や皮肉に聞こえるかも知れませんが本当に感謝しています。振り子に例えると最悪から最高へのふり幅が大きいほど人は感動が大きいようで(笑い)おかげさまで患者さんが楽になってビックリ喜ぶ笑顔に遭遇できる毎日です。(^^♪

 

 

小学校5年生の肘内障

P1020799マラソン中、自己転倒による負傷です。レントゲン写真は、異常が有りません。画像をクリック拡大してご覧ください!関節可動域も痛そうにしながらも、屈曲伸展、回内回外ほぼ正常です。腫脹も殆ど有りませんし、骨折や脱臼を疑う外見的変形もありません。サーモグラフィーカメラで左右の温度差を見ても有意差は有りませんでした。

しかし小5男子にしては、ややスリムです。背丈も小柄です。もしやと思い肘内障の整復動作を試みると、なんと橈骨輪状靭帯から橈骨頸部が亜脱臼していました。そうです。肘内障があったのです。

一般的には、肘内障は七五三脱臼という俗称でも呼ばれ、成長がしっかりしてくる7歳以降では稀なものですが、なかには11才でも12才でも有るのです。年齢から見て発育が遅そうだな!?と感じたら肘内障の整復動作を試みるべきです。