小学校5年生の肘内障

P1020799マラソン中、自己転倒による負傷です。レントゲン写真は、異常が有りません。画像をクリック拡大してご覧ください!関節可動域も痛そうにしながらも、屈曲伸展、回内回外ほぼ正常です。腫脹も殆ど有りませんし、骨折や脱臼を疑う外見的変形もありません。サーモグラフィーカメラで左右の温度差を見ても有意差は有りませんでした。

しかし小5男子にしては、ややスリムです。背丈も小柄です。もしやと思い肘内障の整復動作を試みると、なんと橈骨輪状靭帯から橈骨頸部が亜脱臼していました。そうです。肘内障があったのです。

一般的には、肘内障は七五三脱臼という俗称でも呼ばれ、成長がしっかりしてくる7歳以降では稀なものですが、なかには11才でも12才でも有るのです。年齢から見て発育が遅そうだな!?と感じたら肘内障の整復動作を試みるべきです。