介護職の慢性腰痛

介護職の慢性腰痛の方は90%とも言われています。中腰の負担の多い現場ですので、腰に関わる筋肉を鍛えておく必要があります。マッケンジー体操などの腰痛体操も日々実践し、ご自分の体のメンテナンスも重要です。

患者さんとして縁あって訪れた人には、その場でマジックショーのように痛みを消してあげるだけではなく、再発を食い止める自己管理の仕方も分かり易く指導しています。筋トレや腰痛体操、人によっては心配する事が良くない⇒脳の背外側前頭前野の萎縮⇒痛みを出す。の話しまでします。場合によっては、脳の背外側前頭前野を頭皮から狙った近赤外線照射で、痛みの軽減をマジックショーのようにその場で知らしめて差し上げております。しかし日々生産するキリの無い筋疲労の蓄積から来る痛みですから、、、辛くなったらまたいらっしゃいますね!それで良いんですよ。きつい仕事ですから、人のために役に立ちたいという気持ちだけでは続きませんよ!

パターンとして多いのは、勤務している介護施設の母体となっている医療法人の整形外科に受診されるケースです。そしてぜんぜん良くならない!と来院されるケースですね!筋筋膜性疼痛症候群(MPS)と診断だけされて!(笑い)いつものことながら、日本全国、津々浦々の整形外科の先生方ありがとうございます。感謝します。

アムロス現象 アムロス症状に星状神経節近赤外線照射が・・・

安室奈美恵さんが期限を示して引退を表明しました。すでにアムロス現象という名称まで言われるようになり、会社を休む人が続出の模様ですね!中には上司の承諾つきで!!

一時的な涙は体を浄化してくれ因縁解消にも役立ちますが、いつまでも引きずるのは精神健康上よろしくありません。交感神経の緊張を直接じかに近赤外線で緩める治療でお役にたてると思います。全身が軽くなりますので、表情筋も緩み笑顔が作りやすくなります。この文章にご縁の逢った方は是非!!!

亜急性の定義

柔道整復師(接骨院、整骨院の先生)は急性、亜急性の外傷を各種健康保険で施術できる国家資格となっています。「急性、亜急性、慢性」の中で、亜急性の定義について医師と柔道整復師で時折大論争になっています。そもそも亜急性とは病気に使われる医学用語であって、ケガに使われる言葉では無いという医師の意見が優勢です。もし外傷に使われる場合は、外傷後の時間経過の事を指し急性期、亜急性期、慢性期という表現になるとの見解です。外傷とは物理的な外部からの刺激を受けた際の生体の損傷をいい、負傷した日時がハッキリした急性しか無い!というわけです。ですからあえて急性外傷とは呼ばず、外傷もしくは新鮮外傷と呼ばれます。ところが柔道整復師が法律で唯一保険請求が認められているものは、急性および亜急性の外傷(骨折、脱臼、打撲、捻挫、挫傷の5種類のケガ)となっております。医師からすると「亜急性の外傷」というのは、おかしな日本語なのです。厚生労働省は、柔道整復師から毎月提出されるレセプトの保険審査において、上記の医師の見解を参考にして、亜急性の外傷の解釈については預かるという事になっておりますが、今後益々厳しく分析調査や場合によっては患者への聞き取り調査を推し進めるようです。

柔道整復師が主張する亜急性とは受傷からの時間経過の事では無く、反復動作や軽微な外力の持続的な積み重ねによる損傷(痛み)を指しており、少し論点がずれています。柔道整復師の養成学校で使われている柔道整復理論の教科書にも、そのように亜急性の定義が記載されているようです。柔整レセプト審査側の医師らの基準は新鮮外傷から7日が急性期、7日から14日以内が亜急性期という解釈です。それ以降は慢性期にあたり柔道整復師が法律で保険請求できる対象外だという事です。あくまでも原因の明々白々である一瞬の動作で一発で痛めたものが新鮮外傷であり、それ以外の保険請求を認めない!という姿勢を崩しません。本当にケガをしたのなら1週間も2週間も何故放置できるんだ!?という論調です。また本人が原因の心当りのない痛みは、新鮮外傷とは言えないだろう!と。心当りの無い痛みなのに、何故負傷年月日をレセプトに明記できるんだ!などなど医師からしてみたら、突っ込みどころ満載です。確かに、例えば右腕が折れていて覚えが無い記憶が無いなどありえませんから!亜急性の外傷という極めてファジー(あいまい)な日本語が消えるかも知れません。柔道整復師の養成学校の柔整理論の教科書から、亜急性外傷という定義を消せ!とまで言われています。おそらく殆どの接骨院(整骨院)が、今までこの亜急性と言う極めてあいまいな部分で保険請求をしてきたと思われますが、そもそも亜急性の外傷という表現が医学的に存在しません。柔道整復師オリジナルの解釈であり、柔道整復学の理論です。今のところ、柔道整復師の言う亜急性の解釈については厚生労働省が預かるとなっていて、今すぐ亜急性が保険請求取り扱いから外される事はありませんが、それがもし認められなくなると、今後どう生き残って行くんでしょうか?要注視です。

最後になりますが、この論争の根底には、整形外科医と接骨院(整骨院)の保険業務範囲がかぶることがあります。昔は整形外科も接骨院も今の様に多く有りませんでした。整形外科医からしたら柔道整復師が目の上のたん瘤なわけです。中には共存共栄で柔道整復師をうまく取り入れ経営している医師もいますが、極めて少数派です。誤解を恐れずに極論を言うと開業整形外科医の大半は、接骨院(整骨院)を嫌っており、見下していて、柔道整復師のレセプトの保険審査委員になっている整形外科医は、提出したレセプト(保険請求の用紙)に難癖をつけるわけです。山口自律神経研究所は、そもそも保険外診療ですので全く議論の外ですが、当院に来る前は、整形外科を健康保険で受診している方が大半です。整形外科で治らないから山口自律神経研究所に来るわけです。もし整形外科が保険が効かなかったら行く人は殆どいないと思います。そういった意味で患者からは正直なめられている(痛みの改善に関しては頼りにされていない!)と思います。以前、生活保護を受けている患者さんが整形外科に行ってもちっとも良くならないと、自費治療にも関わらず山口自律神経研究所に来られた方もいました。もちろん楽になった(#^.^#)と喜んで帰られました。そういうことが日常茶飯事です。ですから私からしてみれば、整形外科の先生方は、感謝の対象です。ありがとうございます。

軽度認知障害(MCI)

高次脳機能障害にしろ軽度認知障害にしろ脳血流、脳萎縮のシリーズは、とにかく脳血流を改善するのが最大公約数的な改善目的です。これを否定する意見は有りません。患者として受診した場合、医療機関が勧めるのは、適度な運動、趣味、食事などの当たり前の事で、目新しいことは何もありません。自助努力です。特に治療は有りません。

自助努力以外で、脳血流を第三者に改善してもらうのが治療といえると思いますが、どの医療機関も、そういった自助努力のアドバイス(処方)しか行っていません。認知症になる前の段階ですから、やたらに副作用の恐ろしい向精神薬など処方が出来ません。例え比較的副作用の軽い薬の投薬があったとしても、それ以外の治療手段も知恵も有りません。

山口自律神経研究所では、極めて脳に近い位置の椎骨動脈と内頸動脈への近赤外線のパルス照射で劇的な改善を見ています。エビデンスとしては、右の脳血流改善後は左半身の運動性向上、左脳血流改善後の右半身の運動性向上などで明解です。簡単な50問くらいの認知症テストを持参していただければ、術前術後の正解率がなお明解です。

糖尿病の方

糖尿病の方が、交感神経の緊張を緩める治療をしますと、良くも悪くも血糖値が下がります。特にⅡ型糖尿病の方は顕著です。治療後は極端に楽になり背中に翼が生えたみたいなどと表現される方もいらっしゃいますが、問題は翌日です。糖尿病が酷い人ほど、だるくて動けなくなる傾向にあります。ATP(アデノシン三リン酸)がADP(アデノシン二リン酸)と無機リン酸(Pi)に分解される際にエネルギーが放出されますが、私たちの体は、このATPが放出するエネルギーを利用して体を動かしたり、体を作ったりしています。このATPは糖や脂肪、タンパク質(アミノ酸)が分解されて出来ています。普段糖尿病で血糖値が高い人が、自律神経の治療後、血糖値が下がりますので、前述したATPのしくみが一時的に上手く働かないことが推測されます。ですから翌日には用事を入れないようにしてください。翌々日からは絶好調になりますからご心配なく!

詳しい血糖値が下がる医学的作用機序を知りたい方は、2016年7月27日の院長の医療ブログ「自律神経と血糖値」をお読みください。

必要なのは「根性」ではなく「リラックス」

好対照の例として、野球の松坂選手がプロ入りしたときの監督の話があります。

準決勝の8回裏、6対0で負けていた。その時に、円陣を組んで監督が、何かひとことふたこと言いました。その後、横浜高校の選手たちは4点をとり、6対4になります。そして9回の表に相手の点を0に抑え、9回の裏、横浜高校の攻撃の時に、6対4だったのが6対6になって、ついに6対7、逆転サヨナラです。

そして翌日決勝戦で、松坂がノーヒット、ノーランでプロ入りするこになりました。決勝戦でのノーヒット、ノーランは初めてのことだそうです。

そういうわけで、松坂選手のプロ入りに華を添えたわけですが、では、その8回裏で円陣を組んだ時に、監督はいったい選手たちに何を言ったのか?もう、この試合は勝ち負けを考えなくてよい、楽しんでこい、と言ったのだそうです。決勝戦まで出て頑張らなくていい、と。そして選手たちも、この試合は勝てないだろうと思っていたので、あとは個人個人が楽しむことに切り替えました。楽しむためにはどうしたのか?ピッチャーが投げようとしたらバントのマネをしてみるとか、1塁に出た選手は、あとはテレビに長く映るためにどうするかという考えになっていた。盗塁と見せかけてチョロチョロしていれば牽制球を受けてテレビに映るわけですから。

楽しんでいいと言われた選手は、思い切って、リラックスして冒険ができたようです。一方、相手の投手はイライラしてくると、筋肉が固まってしまうので球速が上がらない。おもしろいことに、人間の筋肉は、リラックスしてくるとよく動くようにできています。高校生のバットスイングというのはヘッドスピードが時速約100kmほど。長嶋茂雄さんのヘッドスピードは約120km。イチローさんが130kmほどです。120kmで当たれば、だいたい3割がヒットになる。130kmだと4割です。

高校生は監督に怒鳴られると、100kmのヘッドスピードが90kmに落ちる。逆に、好きなようにやっていいと言われると、20%はアップします。そして時速120kmになることも可能です。時速120kmですから長嶋級です。そしてカンカンと打ちはじめた。ですから、実力を発揮したいと思ったら、リラックスすること。そして指導者は、萎縮させたらダメみたいです。笑顔で指導してくれる人が本物。大声を出したり、根性だとか、絶対に勝つんだとか、そういうことで追い込んでも、壁を超えることは出来ないということのようです。山口自律神経研究所では痛みや症状の治療だけでなく、試合前のリラクゼーションのために交感神経の過緊張をとることもお受けしています。