糖尿病の方

糖尿病の方が、交感神経の緊張を緩める治療をしますと、良くも悪くも血糖値が下がります。特にⅡ型糖尿病の方は顕著です。治療後は極端に楽になり背中に翼が生えたみたいなどと表現される方もいらっしゃいますが、問題は翌日です。糖尿病が酷い人ほど、だるくて動けなくなる傾向にあります。ATP(アデノシン三リン酸)がADP(アデノシン二リン酸)と無機リン酸(Pi)に分解される際にエネルギーが放出されますが、私たちの体は、このATPが放出するエネルギーを利用して体を動かしたり、体を作ったりしています。このATPは糖や脂肪、タンパク質(アミノ酸)が分解されて出来ています。普段糖尿病で血糖値が高い人が、自律神経の治療後、血糖値が下がりますので、前述したATPのしくみが一時的に上手く働かないことが推測されます。ですから翌日には用事を入れないようにしてください。翌々日からは絶好調になりますからご心配なく!

詳しい血糖値が下がる医学的作用機序を知りたい方は、2016年7月27日の院長の医療ブログ「自律神経と血糖値」をお読みください。