慢性の膝周囲の痛み

P1020844テレビのニュースで不要不急の外出を控えるように注意喚起する、こんな足元が悪い雪の降る寒い日でも、当院の患者さんは関係なく訪れます。本当に世間一般の医療機関では良くならない、困り果てた患者さんばかりです。60歳女性・左膝の屈伸障害です。決して変形性膝関節症などではありません。レントゲン検査・内科的検査も異常なしです。もう何軒も色々な医療施設に受診されている方です。右膝に比べて左膝が半分くらいしか痛くて曲がりません。そういう場合はまず痛みを訴える反対側の右の脳血流を改善させて左半身の運動性だけを極端に改善させます。それだけで左膝の屈伸動作が軽やかになります。

今回の患者さんの場合は、痛みの原因である諸悪の根源のNo1が、膝の裏側にある膝窩筋の持続的筋緊張です。画像をクリック拡大してご覧ください!ここがギュッと凝り固まっていることで、膝がまっすぐ伸びませんし曲がりません。患者さんが痛みを訴える場所とは立体的に真反対(真裏)に位置する筋肉です。それを見抜くのが経験と技術になります。そんな事はレントゲンにも写りませんし、血液検査の異常も出ません。したがって一般の保険医療機関では分かりません。

さて、痛い左膝の治療で、右側の脳血流を改善させたり、痛みを訴えていない膝の裏側を緩めたりと、患者さんにしてみれば、あれよあれよという間に、まだ痛い部分に何もしてもらっていないのに痛みが消えていくので狐につままれたような感覚だと思います。最後に痛みの部分をアプローチします。帰る時には患者さんは満面の笑みです。ありがとうございます。