胸郭出口症候群

主に円背などによる不良姿勢が要因となります。また反復動作の繰り返しや(今回はディズニーパレード着ぐるみを着て50回、長時間にわたる同じ姿勢の負担からも誘発されます。最近ではディズニーランドの契約社員(28歳女性)が労災認定されたことでも話題になりました。画像をクリック拡大してご覧ください!神経や血管が小胸筋や斜角筋群の位置で圧迫されて、その支配領域が痺れたり怠くなったり痛んだりする病態を胸郭出口症候群といいます。P1020807

日常診療で良く遭遇する症状です。この治療は技術を要します。ただ圧迫されている部分を緩ませてあげれば良いわけでは有りません。つい鎖骨の部分(神経血管が圧迫されている胸の部分)だけに気が行ってしまいますが、人間の体は3次元です。常に立体的に診なければなりません!即ち肩甲骨の動きをいかににして出してあげるかが鍵となり、腕の見せ所になると思います。つい数日前に胸郭出口症候群の女性を治療させて戴いたばかりですが、1回の治療で悪くない健側の方がむしろ重く感じるレベルまで、患側が極端に軽く楽に感じる状態まで改善させて差し上げました。治療中にも確認動作をいれてもらいますが、治療後左右同時に肩甲骨周りをグルグル360°回し動かす比べ方をしてもらうと、楽になった自分の体に患者さんがビックリ仰天します!ニヤッと笑う人もいます。