下後鋸筋

画像をクリック拡大してご覧ください!この筋肉の緊張が原因の症状は、臨床上とても多いです。下位4個の肋骨下縁からTH11・TH12・L1・L2にかけてくっついている筋肉です。ほぼ胴体の中心に位置しており、猫背(円背)の人に限らずここが緊張している人は非常に多いです。腰が痛い!お尻が痛い!太ももの付け根が痛い!股関節の部分が痛い!などと訴える人で、この筋肉の持続的緊張が災いしている事がかなり有ります。TH11~L2のデルマトーム(表在感覚の脊髄神経の支配領域)の位置ですね!という事は、下後鋸筋が固くなっていることによって、第11・12胸神経~第1・2腰神経が緊張を起こしていると理解すれば説明がつきます。椎間板ヘルニアなどの器質的変性が無くても、こうした神経根由来のような症状が出るという事です。人によっては足関節の動きまで影響されている場合もあります。さあそうした場合は、どう理解したら良いのでしょうか!?壮大なドラマが隠れていそうです。人体って勉強すればするほど面白いです。