皮膚の循環

皮膚の赤みは、その毛細血管を流れている血液の量を反映して、血液量が少ないと青くなり、多いと赤くなります。この現象は日常的に顔色で観察されます。また青い皮膚は冷たく、赤い皮膚は暖かいことを経験しますが、皮膚の血管は体温のコントロールに大きく寄与しています。手掌や手指、足趾などには細動脈が静脈に直接吻合して毛細血管がシャントされる部位があります。それを動静脈吻合と言います。絵図をクリック拡大してご覧下さい!

このような動静脈吻合部位は自律神経に支配されています。通常は閉じており皮膚温が上昇すると吻合部位がシャントされ、皮膚温を低下させる機能があるといわれています。

※糖尿病患者や腰部脊柱管狭窄症など末梢血流が弱い患者さんが、あんまマッサージ屋さんレベルの所で揉み壊されたり、またそれ位の低俗なレベルの接骨院で揉み壊された患者さんが結構来院されます。そういう無知の極みの接骨院、整骨院、マッサージ治療院が日本中にあふれています。そんな無知な事をされますと上記のシャント機能が、押したり揉んだりする事により壊れてしまい(損傷してしまい)灼熱感を訴えます。特に足の裏に灼熱感を訴える人が多いです。しかしサーモグラフィーカメラで撮影しても決して皮膚温は高くありません。むしろ低いです。感覚が馬鹿にされてしまった結果です。会社の社長など、お金持ちの人程そういった無知な施術家に掛かっている傾向が顕著です。お金に物を言わせ揉んでもらいたいだけ揉んでもらっているわけです。お気の毒さまです。揉む事をやめて動静脈のレーザー照射治療を開始すれば改善していきます。

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