頚椎症性頚髄症

P1020756 P1020758実はこの方交通事故の患者さんです。側方から衝突されました。

頸椎のMRIをクリック拡大してご覧下さい・脊髄が2ヵ所せまくなった所で圧迫されているのが分かります。30代の頃、頚髄症の手術を受けておりチタンのプレートにより前方固定術を施されています。それゆえその部分の椎体が形を成してないのが画像から分かりますね!上位頸椎部の脊髄の潰されている部分は、30代の頃受けた手術前の状態の画像を患者が覚えていて、それと変わらないと言っていました。手術をしても経年変化でここまで狭窄してしまうんですね!膀胱直腸障害が出ていないのが不思議な位の潰れ方です。今度手術をする場合は後方からになります。本人はいつ受けるかしないか迷っています。

次に腰椎のMRI画像をクリック拡大してご覧下さい。頸椎に比べると比較的綺麗な画像ですが、この方昨年左上臀部~股関節部の尋常ではない痛みで当院に掛かっております。2回でほぼ改善しましたが、左のL2にヘルニアが有る可能性を患者に告げました。今回良い機会なのでその事を聞いたら「その後MRI検査を受けたら山口先生の言う通り、第2腰椎の椎間板ヘルニアがMIRI検査で見つかりました!」と言い当てられた事にビックリしていました。このMRIの側面画像では、骨棘で押している様に写っていますが、現在L2神経根由来の症状は有りません。条件が良くなって上手い具合に圧迫を逃れているのか多少萎んだか?とにかく手術をしなくても良くなるんですよ!!

まあとにかく、そういう状態の人が交通事故にあったわけですから長くかかりますね!今現在、腰の痛みの他に右下肢に軽い跛行とギビングアウェイ(重心が支えられずカクッと膝が崩れる現象)が有ります。左足趾に痺れがあります。

頸椎に関しては、外傷性頸部症候群の諸症状があり、首の痛みの他に左右上肢に放散する痛み痺れがあります。今回の交通事故後のMRIを撮った整形外科医は、しばらく通院する接骨院では首はマッサージしてもらわないでください!と注意されたそうです。 もとより当院ではマッサージなどといった按摩さんの様な低レベルな事はしません。街に乱立する無知なマッサージ屋さんレベルの接骨院とは違う生き物です。それどころか、黄色靭帯骨化症で椎弓切除術を受けた患者さんからも治療依頼されたことも有ります。(要するに背骨が無いので皮膚の下が脊髄ですよ!)整形外科医や世間一般からの目では、接骨院はマッサージをしてくれる所という認識のようです。山口自律神経研究所はドクターショッピング、接骨院ショッピング、鍼灸治療院等マッサージ治療院ショッピングの終着駅です。患者さんの層が違います。どこに行っても良くならずに、本当に困り抜いた患者さんばかりです。