「人類史上最悪の痛み」神経障害性疼痛の治療薬、世界初の臨床試験へ

九州大と製薬会社「日本ケミファ」(東京)などは17日、難治性の「神経障害性疼痛」の治療薬実用化に向け、世界初の臨床試験を8月から開始すると発表した。

同疼痛は、がんや糖尿病などで神経が傷ついて発症する。肌に触れるだけで激痛を感じる場合もあり、世界に数千万人の患者がいると推定されるが、有効な治療薬は無いとされている。

同大の井上和秀副学長(神経生理学)らは2003年、「P2X4受容体」というタンパク質の増加が痛みの原因の一つと解明。研究を続け、これを抑制する阻害薬を発見した。臨床試験では、来年3月まで健康な成人男性に阻害薬を投与し、安全性を確かめる。その後、患者への投与も行って有効性を確認するなどし、6、7年後の実用化を目指すという。

神経障害性疼痛は、がんや糖尿病だけに留まらず、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、などからくる神経絞扼によっても起こる。(山口自律神経研究所でも多い患者だ)当院では疼痛部位の脊髄神経支配(デルマトーム)レベルへのレーザー照射、交感神経へのレーザー照射で疼痛軽減を実現している。痛みが強く患部を触れない帯状疱疹後の神経痛などは、直に皮膚に接触せずに数ミリレーザープローブを浮かせて照射する事もある。