小児の首筋の痛み

小2の女子。3週間くらいの間、首筋の痛みをかばうように体をよじらせるので、心配で親が整形外科に連れて行きました。レントゲンを撮って異常が無いと言われ、ロキソプロフェン(外用)⇒ロキソニンの貼り薬を処方されて家に帰りました。

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その後もらった貼り薬を貼り続けてもまだ痛みがとれないと来院されました。画像をクリック拡大してご覧下さい!おそらく寝違えをこじらせてのでしょう。肩甲骨を上方に引き上げる筋肉(肩甲挙筋)の機能不全の痛みです。またそれだけに留まらず、周囲の頸部の筋肉の持続的筋緊張も発生します。一ヵ所が滞ると時間経過とともに筋緊張が周囲に広がるわけです。それらを解くのにはルービックキューブを6面合わせるのや知恵の輪と一緒で、解く順番が肝になります。いきなり痛い部分をここが患部だといじっても痛みは取れません。また小児はまだ筋力が充分で無いせいもあり、痛みが長引くのも珍しくありません。

以前のブログでも書きましたが、こういう痛みに対して整形外科医は問題視しません。貼り薬を処方して終わりです。それが普通です。ありがとうございます。本当に整形外科医には感謝感謝です。うまく住み分けが出来ていると思います。整形外科に健康保険で受診し、街に乱立するマッサージを主とする普通の接骨院では痛い部分をなおさら揉み壊されるから!と賢い理解で、山口自律神経研究所では自費にもかかわらず、痛みが取れるからと来院される患者さんたちが大勢います。そういった人々のお蔭で私は生かされています。重ね重ねありがとうございます。