臨床上、意義深いT10~L2

腰の痛みや鼠径部の痛み、臀部や大腿部の痛みは日常診療で多く遭遇します。それらの痛みに深く因果関係が出てくるのが、表題のこの位置の神経支配です。画像をクリック拡大してご覧ください!

脊髄腰膨大から仙髄にかけてのこの位置は、整形外科疾患に留まらず、子宮筋腫(子宮はT12支配)、チョコレート嚢胞、腎疾患(腎臓はT10~T12支配)など内科疾患、婦人科疾患など色々意味合いが有ります。問診にて外傷を否定する場合、特に注視しなければならない脊髄支配領域です。脊髄神経皮膚分節においても腰部・臀部・大腿部(近位)を支配しているので、日常診療でスーパーライザーを照射する頻度が高い領域です。