脳へ電気刺激、かゆみ抑制 アトピー治療に期待

微弱な電流で脳を刺激することで痒みが抑えられることを、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の研究グループが確認し、脳科学の専門誌(電子版)に搭載された。かゆみを抑える薬剤としてよく使用されるステロイドと違い副作用はなく、アトピー性皮膚炎の治療に役立つと期待される。

研究グループは成人14人を対象に実験。左半身の痒みを知覚する右脳の感覚運動野に近い頭部に陽極の電極、左脳側に陰極をつけ、1ミリアンペアという極めて弱い電流を15分間通した。さらに、途中で左腕の皮膚にヒスタミンという痒みを誘発する物質を浸透させ、痒みの度合いを最大値9として評価してもらった。

すると、痒みを起こして2分後の平均値は、電流を通していない場合が4.73だったのし対し、通した場合は3.55と痒みが抑えられている事が分かった。電流により感覚運動野の神経活動が活性化し、腕からの信号を受け取る余裕がなくなったとみられる。

☆上記発見は大変有意義であるが、痛みにも同じことが言えます。山口自律神経研究所のホームページで、近赤外線レーザー治療の項目の最下部をご覧下さい。脳の1次運動野と1次体性感覚野の絵が載せてあります。当院ではそこに遠赤外線を発するカチューシャを装着します。5分間で反応はハッキリ出ます。カチューシャは右用、左用と左右同時用で3種類あります。右にあてがえば左半身が、左にあてがえば右半身が軽くなります。左右の運動性がチンバになります。痛みも軽減します。患者さん於いてはマジックショーのようと言いますか、ハトが豆鉄砲くらったような、良い意味でビックリされます。

胸腰椎移行部が原因の腰臀部痛、股関節部痛

P1020365日常診療で多く遭遇するのが腰痛であるが、ご高齢の方の場合は胸腰椎移行部の圧迫骨折後のケースが多い。。その部位の脊髄神経が腰臀部の感覚を支配しています。(赤い方の写真をクリック拡大してご覧ください。)

また現役世代でも以外と胸腰椎移行部の脊髄神経への圧迫で腰臀部痛を起こす事が多い。場合によっては大腿前部~大腿内外側の痛みも出現する。(黄色のL1、L2もクリック拡大してご覧下さい)その原因となるのが、ご高齢の方は圧迫骨折や椎骨間の狭窄だが、若い人の場合は下後鋸筋の持続的な緊張である。(青い方の写真をクリック拡大してご覧ください。)胸椎の11番12番、腰椎の1番2番と広範にくっついているのがお分かりいただけると思う。そこから出ている神経は腰、おしり、太ももを支配しているので、当然その辺に痛みがでる。もちろん画像診断では何の異常も写らない。結構こういった機能性の腰臀部痛の人が、大学病院などで最先端のMRI検査をしても異常が無いと言われ、山口自律神経研究所を訪れるケースも多い。

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高次脳機能障害

P1020355脳梗塞や くも膜下出血といった脳血管障害や、事故などによる脳外傷などで脳を損傷し、「怒りっぽくなった」「物覚えが悪くなった」「何かにこだわり過ぎるようになった」など、いままでに見られなかった症状が表れることが有ります。これを高次脳機能障害といいます。画像をクリック拡大してご覧下さい!

症状は多岐にわたり、遂行機能障害、病識欠落、失行症、半側空間無視、失認症、失語症、言葉の理解の障害、記憶障害、注意障害、行動と感情の障害などがあります。

治療は、椎骨動脈と内頸動脈へのスーパーライザーのパルス照射で、その都度改善します。主訴は人によって様々ですが、治療後は「あ~蘇った!」とポロッと口にされる方が多いです。表情筋もほぐれ人相も良くなります。

右脳梗塞の治療例

P1020349画像はクリックすると拡大します。右の脳梗塞の患者さんです。左上が治療前です。左下が安静10分後です。右上が右の脳血流を改善する事が可能なある部位にスーパーライザーを5分照射した直後、右下が、その後10分経過です。これだけ血流が改善します。

前へならえが出来なかった痙性麻痺の患者さんが、あっあ~左の腕が伸びた~と絶叫します。と同時に10数年来の整形外科や脳神経科のリハビリは、なんだったんだ~と憤慨され、もっと早く山口先生に出会いたかったと言われます。もちろん下半身まで麻痺の有る患者さんは下肢の運動性も、その場で改善します。

患者さんが感動してくれる至福の瞬間です。

画像診断で異常所見が無いのに、、、

ほんの一例ですが、例えば右のおへその下あたりから~右の太ももの付け根辺りが、痛いって程ではないんですが、なんか重だるいんです!という人がいます。背骨のレントゲンもMRIも撮ったけど異常ないと言われました。違和感の有る太もも周囲も検査しましたけど異常が無かったです。と言う人が来ます。

それは診察すれば分かりますが、右の下後鋸筋の持続的筋緊張(筋スパズム)が見つかります。患者さんが訴える位置に外傷の因果関係が無い場合です。その筋肉の位置はT11、T12、L1、L2です。まさに患者さんの訴える位置と一致するデルマトーム(脊髄神経支配)です。添付写真をクリック拡大してご覧下さい。ここのスパズムをとれば、患者さんの訴える症状は一気に消えます、患者さんからして見ればマジックショーのようです。それが知識と智慧です。むしろ反対側の方が重たく感じるくらいに成ります。


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眼精疲労による視力低下、目周囲の痛み

P1020340左目のほうが見えづらいと言うので、立ち位置を決めて、それぞれ右眼と左眼片方づつで同じターゲットを見ていただき、ピンとの合う限界を認識したあとに、この様に左だけ治療しました。

結果はむしろ見づらかった左眼の方が、クッキリとピントが合う様になりました。患者さんは文句のつけようが有りません。えっ~~っ~と言った感じの驚き様です。

どの部位どんな症状でも、同様な現象が起きます。と言いますか起こせます。残念ながら認識が難しい脳梗塞の人や末梢神経が鈍感なご高齢の人、パーキンソン病の人などは、付き添いの人がビックリされます。この他にも症状に応じて様々な治療機器で、様々な自律神経系、運動神経、知覚神経にダイレクトにアプローチします。鍼灸の様な無駄な遠回りはしません。その場で改善する価値観に於ける自費治療です。治療実績はキリが無いので、一般的なものだけを治療実績例の項目に載せてありますので、ご覧ください。人間以外の特例もあります。針灸、あんま、マッサージ、ペインクリニック、整形外科 接骨院、整体、怪しい施術などなど色々な治療を受けて来た方々が、来院されています。

 

各筋肉の筋緊張の度合い

右の椎骨動脈と内頸動脈にレーザー照射をすると、左半身の筋緊張が下がり左右の運動性がチンバに成ります。軽い脳血管疾患後の痙性麻痺の人だと、むしろ健康側の方が重く感じられるくらいです。

右の星状神経節にレーザー照射をすると同側の右半身だけ軽く成ります。しかし患部周囲の筋緊張は依然として有ります。自動車のセールスマン月間売り上げ競争の棒グラフを想像してください。均等にアベレージが落ちるのです。従って相変わらずトップ売り上げの人はトップです。言っている意味が解るでしょうか!?

例えば腰が痛い人は相変わらずまだ少し痛いけど、動作は痛くない側の腰の部分より軽いという不思議な感覚に成ります。そこからが技術です。立体的な筋肉の引っ張り合いを良い条件にするパズルの様なものです。大腰筋、腰方形筋、菱形筋、下後鋸筋などなど、どの筋肉が持続的緊張を起こしているのか!?それは患者さんが訴える患部だけとは限りません。患者さんには知恵の輪と一緒で解く順番があります!などと常々説明しています。ルービックキューブを6面揃える例えなどでも説明する事があります。これは、知識、知恵もさることながら、臨床経験しかありません。首の寝違えでも、首のどこが痛いのか?どちらの方向を向いた時の方が、痛い所が痛いのか?などで大雑把な解く順番が決まって来ます。患者さんが訴える患部からアプローチする事は滅多にありません。気の短い患者さんだと「先生!私が痛い所はココなんですけど!?」と言ってきます。(笑い)