胸腰椎移行部が原因の腰臀部痛、股関節部痛

P1020365日常診療で多く遭遇するのが腰痛であるが、ご高齢の方の場合は胸腰椎移行部の圧迫骨折後のケースが多い。。その部位の脊髄神経が腰臀部の感覚を支配しています。(赤い方の写真をクリック拡大してご覧ください。)

また現役世代でも以外と胸腰椎移行部の脊髄神経への圧迫で腰臀部痛を起こす事が多い。場合によっては大腿前部~大腿内外側の痛みも出現する。(黄色のL1、L2もクリック拡大してご覧下さい)その原因となるのが、ご高齢の方は圧迫骨折や椎骨間の狭窄だが、若い人の場合は下後鋸筋の持続的な緊張である。(青い方の写真をクリック拡大してご覧ください。)胸椎の11番12番、腰椎の1番2番と広範にくっついているのがお分かりいただけると思う。そこから出ている神経は腰、おしり、太ももを支配しているので、当然その辺に痛みがでる。もちろん画像診断では何の異常も写らない。結構こういった機能性の腰臀部痛の人が、大学病院などで最先端のMRI検査をしても異常が無いと言われ、山口自律神経研究所を訪れるケースも多い。

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