外傷性頸部症候群

交通事故によるムチ打ち損傷です。われわれ柔道整復師の施術録(いわゆるカルテ)では頸部捻挫という傷病名になります。整形外科医が外傷性頸部症候群と診断名をつける場合は、首の痛みに留まらず上肢や手指のシビレ痛み、肩こりなどと、症状が多岐にわたるケースです。しかし中には元々、頚椎症性神経根症の病態(同様の症状)を持っている人も多く、どこまでが交通事故由来の症状かは,月に1回くらい整形外科に受診してもらい、そちらの判断に委ねています。山口接骨院の過去の交通事故のむち打ち患者で最長は、12か月です。よく12ヶ月も保険会社が治療を認めたなあ!と私がビックリしました。患者さんの保険会社への交渉力と整形外科医の判断次第ですね。通常は3ヶ月経過くらいで、親切そうに御機嫌覗いを装って、まだ治りませんか?などとヤンワリと保険会社から患者さんへ圧力が掛かってきます。

磁気刺激装置マグスティムの価値

運動神経軸索にたった1000分の1秒の時間で、出力100%にて3テスラの磁力で神経信号を発火させる事が出来るのが最大の価値です。どういう症状の人にどう使うのかが智慧と技術です。

持っている医療機関は元より、ましてや使いこなしている先生は殆どいません。心療内科や脳神経科が、脳の背外側前頭前野にバチバチ発射しているのが一般的です。(笑い)

慢性便秘解消の5つの助言

便秘とは排便回数が3回/週未満の状態と定義されます。この状態が3か月以上続く場合を慢性便秘といいます。主症状は、排便時のいきみ、残便感、排便に時間がかかる、硬便、肛門裂傷、腹痛、腹部膨満感など。

そこで今回は、投薬なしに便秘を解消する5か条を以下に示します。

①全粒穀物、果物、野菜など繊維の多い食品を摂る。

②速足で歩く、自転車に乗るなどの中等度の運動を実践する。週に最低でも2時間半を推奨

③水分を多く摂る。女性は1日最低9杯、男性は最低13杯。

④便意は食後に起こりやすいので、食後の排便時間を確保する。

⑤便意を我慢しない。

上記を実践しつつレーザー治療を受ければ相乗効果を得られます。山口自律神経研究所では、小腸、大腸を司る脊髄神経T8~S4までのレーザー照射、腹腔神経叢への照射、星状神経節への照射、腹部高周波通電などをおこないます。治療中にトイレに行きたくなる人もいますよ。

小児慢性疲労症候群

不登校の子供に多くみられる【小児慢性疲労症候群】の患者の脳を機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で調べたところ、一部分が過剰に活性化していることが解かったと、理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター(神戸市)などのチームが発見した。チームは、複雑な思考が必要なテストを患者15人(平均13.5歳)に受けてもらい、fMRIを用いて脳の活動を調べ、同じテストを受けた健常児13人(同12.2歳)と比べた。健常児は、深く物事を考える際などに動く前頭葉の左側だけが活性化するが、患者は左右とも活発になっていた。理研の上級研究員は、「今回の方法は、治療効果の判定に応用できる」としている。

患者は、神経をより多く使うため疲労が強くなると考えられており、健常児と同じ課題をこなすには相当な努力が必要で、学校生活で配慮が必要となる。 同症候群は、原因不明の疲労や睡眠障害などが3か月以上続き、学校生活などが正常に送れなくなる病気で、子供の1%前後が発症するとされているが、患者や家族が、病気と認めないケースも多い。画像で脳の状態を客観的に見せることで、治療に向き合うきっかけになる。

山口自律神経研究所に於いては、上記症候群と病院で診断された患者さんを過去に数例 施術させて戴いた。数か月~2年位、継続治療した子供もいた。治療は脳底動脈の血流量に影響を及ばせられる椎骨動脈と内頸動脈へのレーザー照射や、必要に応じて上頸神経節、星状神経節などへも照射、だるさだけでなく固有の場所の痛みやコリを訴える場合は、ターゲットとなる脊髄神経へのレーザー照射、訴える筋肉への高周波通電なで改善を見ている。覇気の有る人相に変わったり、自然な笑顔も見られ親も安心する。

親としても一般的な薬物治療である向精神薬には強い不安や抵抗を示されます。副作用が大なり小なり必ず有りますから。

鑑別診断(泌尿器からの放散痛)

画像をクリック拡大してご覧下さい!腰痛としてT11~T12(第11胸神経、第12胸神経)のデルマトーム(脊髄分節支配領域)に痛みがある場合(画像の位置)は、尿管結石などの泌尿器科疾患が原因のケースがあります。初期では腰痛と鑑別できにくい事が多いですが、腹部から鼠径部に痛みが有る場合は尿管結石を疑います。尿の潜血反応が出れば判別できます。

ただこの位置を支配するT11、T12は下後鋸筋(下背部の筋肉)が付着する位置とも重複するため臨床経験が大きくものを言います。当院においては、交感神経、脊髄神経、脳神経などの緊張をレーザーで直接ゆるめるレベルの治療を行っていますので、こういった内科、泌尿器科疾患は早期に発見出来ます。痛みを訴えている部分の支配神経を緩めても痛みが改善しないのは絶対におかしいわけです。過去には、癌の骨盤転位、変形性股関節症、卵巣脳腫、子宮筋腫など多くの病的疾患を早期に発見させました。1回2回、当院の治療を受けて改善しない症状は、直ちに病院に受診するように患者さんに告げますのでご安心下さい。ですから山口自律神経研究所の治療受けて改善しない症状は、おかしいと知っている患者さんが多く、病院に受診する前に鑑別診断の目的で来院される患者さんも多いです。
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上頚神経節のレーザー照射(耳鳴り、突発性難聴、片頭痛など)

 

図は蝸牛の動脈系です。クリック拡大してご覧下さい。蝸牛とは耳の中の構造体です。星状神経節(第一肋椎関節、肋骨骨頭位の交感神経節)からの繊維は蝸牛の血管には疎に結合しているか比較的太い血管のみに分布しているのに対し、脳底動脈から固有蝸牛動脈まで上頚神経節(上位頸椎の交感神経節)由来の繊維が分布し、蝸牛の血流調節に関しては上頚神経節を経由する繊維が主になっています。ですので耳鳴りや突発性難聴の場合は必ず、上頚神経節も照射します。また脳底動脈や前小脳動脈に枝分かれする前の椎骨動脈にもレーザー照射します。その他、皮下から容易に狙える耳介側頭神経(上頚神経節由来)なども照射ポイントとして狙います。耳介側頭神経の照射に関しては、片頭痛、群発性頭痛、筋緊張型頭痛などにも著効を示します。また耳鳴りを訴える人は、円背の方も多く、場合によっては下後鋸筋、菱形筋などの背部の筋肉や、前頸部の胸鎖乳突筋、斜角筋群なども緩める場合が有ります。

「風が吹いたら桶屋が儲かる」⇒患者さんが訴える症状には、思いもよらぬ複雑な因果関係が隠れている事が有ります。それを診察で見抜くのが技術と経験です。

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多発性硬化症 腸内細菌異常が、、

視力低下などが起きる中枢神経系の難病「多発性硬化症」の患者は、健常者に比べて特定の腸内細菌の数に偏りがあるとの研究結果を、国立精神・神経医療研究センターが発表した。研究チームは「食生活の欧米化などによる腸内細菌の異常が、発症の原因につながっている可能性がある」としている。

多発性硬化症は、医療費補助対象の指定難病。免疫機能に異常が生じて脳や脊髄、視神経といった中枢神経に炎症が起こり、視力低下や手足の麻痺などの症状が出る。患者は20~40代の若い女性が多く、国内に約1万5000人いると推定される。研究チームの部長は「腸内細菌の異常を是正すれば、発症を予防し、症状を改善できるかもしれない」と話している。

山口自律神経研究所においては、脳出血、脳梗塞後の痙性麻痺や弛緩性麻痺 パーキンソン病 などは経験しており、来院のたび症状改善を見ている。脳血流の改善で大抵の病状は好転する。多発性硬化症の患者は問い合わせは何件があったが来院には至っていない。

幻肢痛

例えば糖尿病が原因で、左足を切断された患者さんがいます。もう左足は無いのですが、その無い左足を痛いと感じる症状を幻肢痛と呼びます。

さすがに街にあふれるマッサージ屋さんや、マッサージ屋さんレベルの接骨院、整骨院でも、無い左足は揉んだりマッサージしたりは出来ないでしょう!

幻肢痛の場合は、その痛みを訴えている側の反対側の脳血流をある2種の動脈に対するレーザー照射で改善します。あとは痛みを訴えている側に対応する脊髄神経(同側)をレーザー照射します。それで、その痛みは軽減します。副作用のきつい中枢神経系に作用する飲み薬と比べると、極めて安全で全く副作用が無い治療法です。

海外ジャーナル(坐骨神経痛のブロック注射、効果に疑問)

坐骨神経痛、脊柱管狭窄症患者への硬膜外コルチステロイド注射の有効性/有用性を、無作為化プラセボ対照試験38件のシステマティックレビューとメタ解析で検証。坐骨神経痛患者の疼痛、機能、短期的手術リスクの即時低下とは関連したが、その効果は臨床的意味のある最小変化を下回り、長期的効果もなかった。脊柱管狭窄症患者にも明らかな効果もなかった。という報告があった。

まあ日常診療においても、神経ブロックをうけたが全く良く成らなかったと訴える患者も多く、当院においては脊柱管にレーザー光の影響を及ぼせるパラメラン照射で著効を得ております。日本レーザー治療学会に共同論文を発表済です。ホームページの近赤外線レーザー治療の項目をご覧下さい。そのときの論文が載せてあります。

デルマトーム(脊髄神経の皮膚分節)

皮膚シリーズつながりです。絵図をクリック拡大してご覧下さい!Cは頚神経、Tは胸神経、Lは腰神経、Sは仙骨神経の皮膚の感覚神経の担当’支配領域)です。

痛みの原因が特定できない場合、まず痛みの部分の支配の脊髄神経の緊張をレーザーで緩めれば、痛みの強さが和らぎます。痺れの症状の人は、痺れが穏やかに成り、感覚が正常に近づきます。癌性疼痛やCRPS(複合性局所疼痛症候群)などの辛い強烈な痛みの場合に著効を示します。

照射位置や照射角度が肝となります。それが技術です。解剖や神経の走行を熟知していない先生方は、自信が無いのでラッパ状のプローブを用います。しかしそれでは、レーザー光の焦点距離が遠すぎてターゲットの脊髄神経に届きません。皮膚表面でカンテラの様に照らしているだけです。

患者さんも馬鹿じゃありませんから、効果が感じられないと疑問を抱き、その医療機関に通わなくなります。スーパーライザーは海外を含め2万台以上流通していますが、相当な医学知識と技術が要求されるため、究極に使いこなせる先生が極めて少ないのが現状です。そういった現状がありますので、山口自律神経研究所は、スーパーライザーのメーカーである東京医研株式会社さんにセミナー講師を過去に何度か依頼された実績が有ります。詳しくは当ホームページの[研究・活動レポート]のVol.5をクリックしてご覧下さい!当院は日本全国から患者さんが訪れますが、自分なりに色々調べられて、「あっスーパーライザーなら、わざわざ山口自律神経研究所に行かなくても近所に設備している病院、医院、接骨院が有るじゃん!」と思い地元ののそこに通院してガッカリ失望される方が100%です。いやみったらしい文章で恐縮ですが、また申し訳なさそうな顔で当院に戻ってこられます・

 

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