硬膜外血腫後の味覚異常、臭覚異常

サッカー中転倒し、人工芝に前頭部を強打。同日中に脳外科で血腫を取り除く手術を受けました。自分の味覚や臭覚がおかしいと気づくまでに1ヶ月経過しました。医師には「半年もすれば正常になるから大丈夫!」と言われたそうですが、半年経っても味覚臭覚が治らないので来院されました。

治療は脳血流改善のため内頸動脈と椎骨動脈へのレーザー照射その他いろいろです。YNSA(山元式頭針療法)の口、鼻のポイントも補助的にねらいます。縫合跡(手術で縫った跡)の有る外傷部も照射します。頭皮から照射をして、そこの皮下に位置する脳に影響を及ぼせる事は、自律神経研究会で実証済ですこのケースは、脳神経12対の中で舌下神経、舌咽神経、臭神経(前頭部が主で有り、今回の外傷部分と一致します)が要因ですが、内頸動脈と椎骨動脈の枝分かれで全脳血流をフルカバーしていますので、まずは、その二つ動脈を拡張させられる門外不出の秘密の部位に照射します。(清水穴A清水穴B)患者本人のリハビリとしては、意識して嗅ぐ、意識して食べる事が大変に大事になってきます。(具体的な実践方法は、患者さんには伝えましたが、企業秘密です。)それをやらなかったせいで、半年経っても治らなかったわけです。やはり自然放置では改善は難しいです。脳外科医は命に別条が無ければ、それ以降は範疇じゃないですから、言っても無駄ですね。(脳外科医のプライドは半端じゃないですから!)その事は患者さんが、いちばん痛感しています。