医療ニュース

医療現場で長年使われて来た医学用語「奇形」について、日本医学会は、患者や家族の心情を傷つけやすいとして、別の言葉に換える検討を始めた。

候補としては「形状異常」「形態異常」などがあり、今年度内の決定を目指す。医学用語は専門的な言葉で、病名や症状の表記が混乱しないよう、各学会が話し合った上で、日本医学会が統一した言葉を用語辞典に搭載している。学術論文のほか、日常の診察では、カルテの記録や患者と家族への病状説明時に使われる。

「奇形」は以前から、「当事者の子どもや親を傷つけやすい」という声が多かったため、医学的にもニュアンスが正しく伝わる別の言葉へ言い換えることにした。検討には「奇形」を使う機会の多い複数の学会関係者に加え、日本語学者も参加する。

山口自律神経研究所に於いては以前より、「個性」やスマップのヒット曲「世界に一つだけの花」などを良く説明に使うようにしている。