食後血糖値の管理に「グリセミック指数」は適切か?

グリセミック指数(GI値)は同じ摂取量の同じ食べ物でも測定ごとの変動幅が大きく、食後の血糖応答の指標としては信頼性が低い可能性があることが、「American Journal of Clinical Nutrtition」オンライン版に9月7日搭載の論文で示された。

GI値は、食品ごとの血糖値の上昇スピードを表す指標で、糖尿病患者の食後血糖値の管理に役立つものと考えられている。

今回の研究では、18~85歳の健康な成人男女63人を対象に、12週間の観察期間中に同じ摂取量の精白パンを3回食べたのちの血糖応答性を調べた。その結果、GI値は個人間でも平均20%、対象者間では25%の変動が生じていることがわかった。

「標準化した状態においてもGI値は信頼性が低く、食べ物を選択する際の参考値として有用とは言えない」と、研究を主導した米タフツ大学(ボストン)内の米国農務省(USDA)加齢に関するヒト栄養研究センター(HNRCA)のNirupa Matthan氏は述べている。

※山口自律神経研究所においては、かねてよりアメリカ上院栄養問題特別委員会のマックガバーンレポートによる正常分子栄養学を説いている。シンプルな物は時代を超えて通用する。バランス良く食べましょう!先に野菜を食べましょう!当たり前の話である。

白米、白パン、白砂糖を3白と呼んでいる。精製し過ぎた真っ白い炭水化物の代表3種である。それより胚芽パン、玄米ご飯、キビ砂糖の方が食物繊維を含んでいてビタミン、ミネラル豊富で食後の血糖値カーブも緩やかで良いに決まっている。リンゴを例にあげると、リンゴ丸ごと⇒リンゴ擦りおろし⇒線維を除いたリンゴジュース、どれが血糖値カーブが穏やかでどれが急な血糖値カーブを示すか!?自明の理である。詳しくは、今村光一著「今の食生活では早死にする」に書いてある。かなり前の著書であるが、今の時代でもじゅうぶんに通用する内容である。