40肩50肩

江戸時代の文献が、40肩50肩の名称の由来です。40歳を過ぎたあたりから、肩が痛くて髪を後ろで結えない!着物の脱ぎ着が不自由、洗顔が上手くできない!など肩関節周囲が硬くなってくる状態を言うようになったと記されています。

時代によって言い方に種類が増えたりします。整形外科のカルテには肩関節周囲炎と記されます。石灰質が付着している場合は、石灰沈着性肩関節周囲と呼ばれます。この治療にはかなりの技術差が出て来ます。一般的に整形外科に受診すると加齢によるものだと説明されます。確かにその通りなのですが、関節可動域を改善する理学療法は殆ど行いません。飲み薬や貼り薬をくれるだけです。もう少しましな所だとホットパックかマイクロ波で10分くらい温めたあと、壁にぶら下がっている滑車で自動運動です。

上記のような一般的な治療で納得できない方々が山口自律神経研究所に訪れます。癒着をしていないタイプだと、初診時の肩の挙上が110°くらい(前へならえより少し上の高さ)が、体の条件にもよりますが、1回目の治療で135°くらい上がるようになります。週に2回1ヶ月の治療経過で165°(ほぼ指先は天井を向いている角度)までいく場合もあります。ルービックキューブを6面合わせるのと一緒で、知恵の輪を解くのと同じで、緩める筋肉の順番が有りますね!それが技術ということになります。一般的な理学療法は肩関節周囲に干渉波を通電したり温めたりした後に、えっちらおっちら肩を上げる練習をするものですが、それでは知恵が有りません、当院の治療を経験した人は、その差がハッキリわかります。