経絡の不思議

P1020613画像をクリック拡大してご覧ください!右の大腸経の経絡にキネシオテープを細く切って貼った写真です。

ある程度の長さを貼ると大腸経の経路に緩んだ!緩んだ!と脳の大脳皮質一次運動野と一次体性感覚野が認識して、大腸経の経絡上に緩んだドミノ倒し現象が起きます。

すなわち、その経絡上の皮膚、筋肉が緩んで柔らかくなります。要するにコリ張りが解消されます。大腸経は写真テープの終わりのあと、肘の曲池を通って上腕を通り肩から前胸部、前頸部を通過して最後に顔の迎香という経穴で終点です。その終点まで人差し指の先端から、緩んだ、ゆるんだの将棋倒し現象を起こせるわけです。と同時に大腸の位置の組織も緩みます。右は右、左は左に反応します。お試し下さい。コツは、ある程度テープ伸長させて貼る事です。経絡や経穴に治療の針を刺さなくても体に変化を起こせるんですよ!テープ一つで。

※経絡とは、ツボ(経穴)とツボを結んだ線路のような物です。常磐線、山手線、京浜東北線みたいな感じに理解してください。その線路上が一気にだあ~っと緩むんです。面白いでしょう!?

「体のメンテナンス」という考え方

器質的疾患の患者さんは当然のことですが、機能性の痛みの方でも体のケア(メンテナンス)を怠れば、いずれ以前わずらった同様の症状が再び出てくることも珍しくありません。(器質的な痛みについては、治療実績例の最下部に、補足事項として載せてあります。)機能性の痛みとは、レントゲン検査やMRI検査で異常が無く、血液検査も異常が無い痛みのことをいいます。最近では筋筋膜性疼痛とも呼ばれるようになりました。さらに例えれば胃が痛い人で、胃カメラの検査をしても異常が無いのを機能性の胃の痛み、それに対して胃潰瘍や胃がんなど構造体が病変を起こしている状態を器質的な痛みといいます。整形外科疾患では椎体(背骨)や関節の器質的疾患(加齢変化も含む)が多いですね。

患者さんに於かれましては、あまり深刻にお考えにならずに、そういう個人個人の弱点なんだとご理解くだされば、腑に落ちると思います。ですから通院の間隔は、患者さんの自由意志にお任せしてあります。1回の治療の度に改善しますので「体のメンテナンス」とお考え下さい。(もちろん問われれば、その方に最適な通院間隔をお伝えしますが、こちらからは、次回いつ来なさいとは一切言いません。)

 

遠方から車で来院される患者様へ

 

現在ホームページに載っている電話番号は、NTTに登録してありませんので、最新のカーナビでは、電話番号検索には引っかからない場合が有ります。住所で検索してお越しください!(千葉県松戸市稔台1130-1)

★グーグルマップを備えた最新鋭のカーナビなら、ピンポイントで表示されます。いずれにしましても良く下調べをして、予約時間に余裕を持ってご来院くださるようお願い致します。

「人類史上最悪の痛み」神経障害性疼痛の治療薬、世界初の臨床試験へ

九州大と製薬会社「日本ケミファ」(東京)などは17日、難治性の「神経障害性疼痛」の治療薬実用化に向け、世界初の臨床試験を8月から開始すると発表した。

同疼痛は、がんや糖尿病などで神経が傷ついて発症する。肌に触れるだけで激痛を感じる場合もあり、世界に数千万人の患者がいると推定されるが、有効な治療薬は無いとされている。

同大の井上和秀副学長(神経生理学)らは2003年、「P2X4受容体」というタンパク質の増加が痛みの原因の一つと解明。研究を続け、これを抑制する阻害薬を発見した。臨床試験では、来年3月まで健康な成人男性に阻害薬を投与し、安全性を確かめる。その後、患者への投与も行って有効性を確認するなどし、6、7年後の実用化を目指すという。

神経障害性疼痛は、がんや糖尿病だけに留まらず、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、などからくる神経絞扼によっても起こる。(山口自律神経研究所でも多い患者だ)当院では疼痛部位の脊髄神経支配(デルマトーム)レベルへのレーザー照射、交感神経へのレーザー照射で疼痛軽減を実現している。痛みが強く患部を触れない帯状疱疹後の神経痛などは、直に皮膚に接触せずに数ミリレーザープローブを浮かせて照射する事もある。

相互リンクについて

おかげさまで山口自律神経研究所は、相互リンクを依頼される事が結構あります。

院長はリンク貼りができませんので、代行業者にその都度たのんでいます。ですので数日たったあとに、相互リンクが完了しているかをご確認いただければと存じます。

機能性の膝関節の痛み

P102061072歳女性の膝関節のレントゲンです。画像をクリック拡大してご覧ください!

72歳にしては骨棘も無く、とてもきれいな膝の骨です。整形外科医は、このように骨に異常が無く、血液検査も異常が無ければ問題視しません。それ以上言っても無駄です。飲み薬や貼り薬を出してくれるだけです。でも患者さんは痛いわけです。むしろそういう器質的問題が無い痛みの人の方が世の中に多いんです。

この方は、膝の裏の膝窩筋の緊張が強いせいで膝がまっすぐ伸びません。あと大腿四頭筋の萎縮(やせ衰える事)が強く、パテラトップ(お皿の骨の上に水腫が溜まっている状態)が有りました。それらを改善する治療で1ヶ月で膝がまっすぐ伸びるようになり、正座もできるようになりました。当院に縁ができる前は、1年半も整形外科に通院していたそうです。

※変形性膝関節症の状態になっていなければ、ちゃんと最後まで治ります。

糖尿病になると脳の海馬が萎縮 九州大チームが発表

糖尿病になると記憶にかかわる脳の海馬という部分の萎縮が進むことが、福岡県久山町の住民を対象とした九州大チームの研究で示された。海馬の萎縮は認知症患者の脳でもよく観察されており、チームは「糖尿病の人は、認知症を発症していなくても脳の異変が始まっている可能性がある」と指摘する。

久山町では九州大が長期的な疫学調査を実施しており、糖尿病の人はそうでない人に比べて認知症のリスクが2倍ほど高まるとの結果が出ている。今回は実際に脳がダメージを受けていることを示す内容で、米国で14日まであった米糖尿病学会で発表した。

町内に住む65歳以上の人を対象に頭部のMRIで脳の容積を測定し、糖尿病の有無との関係を調べた。1238人が参加し、うち286人が糖尿病だった。

脳の大きさには個人差があるため、「頭蓋骨(ずがいこつ)の内側の容積に占める脳の容積の割合」を指標に、脳の縮み具合を評価。年齢差などが影響しないように統計的に処理すると、糖尿病歴が長いほど脳の容積が小さくなる傾向だった。

中でも記憶と関係が深く、脳の奥の方にある海馬の容積をみると、糖尿病が10~16年だと糖尿病でない人に比べて約3%、17年以上だと約6%小さいという結果が出た。

糖尿病だと血管がもろくなり、神経障害や腎障害などが起きやすくなるが、脳もダメージを受けているとみられる。糖尿病の中でも食後に血糖値が上がりやすいタイプが、脳の縮みやすさに関わっているらしい。研究チームの秦淳・九大医学部研究院付属総合コホートセンター准教授(疫学)は「糖尿病は脳卒中などのリスクも高める。まずは糖尿病にかからないよう注意してほしい」と話す。

一方、運動をすると、糖尿病と認知症のリスクはいずれも下がるとされる。有酸素運動をした高齢者で海馬の容積が増したという米国の報告もある。

大脳皮質一次運動野とホムンクル

P1020604P1020605P1020606各画像をクリック拡大してご覧ください!脳の各部位の支配を示しています。カチューシャで活性化する方法も有ります、近赤外線で活性化するやり方も有ります。椎骨動脈と内頸動脈への近赤外線の同時照射でも介入出来ます。引き出しはたくさん有ります。それが知識であり知恵即ち技術です。

特に症状を訴える部位が右か左に片側に存在する場合は、まず脳から活性化させる場合が多いです。症状を抱えた年数が長ければ長い程、まず中枢神経(脳、脊髄)にアプローチします。長年の脳の悪い学習を解いてあげるわけです。患者さんが訴える患部に一切手を触れる前に行う極上の下ごしらえです。患者さんにとっては、痛い所にまだ何もしてもらってないのに、痛みが楽になるので、マジックショーを見て狐につままれた様な顔になる人、ビックリしすぎて大笑いする人など色々な感動の示し方を現します。院長にとっても嬉しい瞬間あり、随喜功徳(人の喜びをわが喜びとして喜ぶ行為が徳を積めるというお釈迦さまの教えの瞬間です。こういう技術の治療は世界でも類が有りません。

 

 

臨床ニュース(深酒をするとタバコが欲しくなる理由)

アルコール依存症の禁煙が難しいのは、大量飲酒により体内のニコチン分解が速まるせいかもしれないことが、米ロズウェルパークがん研究所(ニューヨーク州)腫瘍学助教授のMaciej氏らの研究で判明した。

同氏は、「慢性的な大量飲酒により、ニコチンの代謝が速くなる可能性が示された。このことが、アルコール依存の喫煙者における禁煙率の低さに寄与しているかもしれない」と話している。ニコチンの分解が遅い人は、ニコチンが体内に長く留まるために禁煙しやすい可能性があるという。

同氏らは、アルコール依存症を治療中のポーランドの男性喫煙者らを対象として、禁酒の直後および4週、7週後のニコチン濃度を示すマーカーを測定した。その結果、アルコールはニコチンの分解を速めるように思われ、ニコチン代謝は禁酒して4週目には正常に戻ることが明らかになった。

 

40代男性左脳出血後の右片麻痺(痙性麻痺)の続編

とうとう麻痺側の右肩のほうが、健側の左肩より上に挙がるように成りました。165°です。50肩の人よりも、よっぽど上がります。165°と言ったら全開背伸びの位置です。解剖学的には180°がマックスとなりますが、実際にそこまで腕が上に挙がる人は殆どいません。現役の体操選手ぐらいのものです。50肩の酷い人は、前へならえの位置(腕と床が平行)までしか上がらない人もいますから!