イベルメクチン

北里大学特別栄誉教授の大村智氏が、今年のノーベル医学・生理学賞を受賞しました。受賞理由は、「寄生虫による感染症治療薬を根本的に変えた事。」大村氏らの寄生虫研究がオンコセルカ症やリンパ系フィラリア症などの治療薬となるイベルメクチンの開発につながりました。日本の医師にとっては、疥癬の治療薬としての方が、なじみがあるかもしれません。

もっとも、ノーベル賞につながる科学技術の強さやiPS細胞を除けば、多くは過去の成果であり、科学研究費の抑制などの昨今、20、30年後に今と同様の成果が出るか、疑問視する声もあります。