60代女性・左鼠径部の痛み

問診票と大腰筋の絵です。画像をクリック拡大してご覧ください!問診票は個人情報の住所・氏名は伏せてあります。鼠径部の痛みは日常診療で多い部位です。左大腰筋の付着部の痛みですね!いつもの事ですが、整形外科でレントゲン検査をして異常がありません!と言われ当院に来ました。日本をはじめ世界中の整形外科の先生さま、いつも有難うございます。感謝します。

さて仰向けで寝ている状態ですでに上前腸骨棘の位置が上方に変位しています。うつ伏せの状態ですと左腸骨稜の位置が上方に変位しています。その状態(うつ伏せ)で左ももを持ち上げてもらうと、右と比べて殆ど上がりません。そこで左腰方形筋を緩めてあげると右と変わらないくらい左ももが上に持ち上がるようになります。

それから患部へのアプローチです。うつ伏せの状態の時に大腰筋の支配であるL1・L2・L3の脊髄神経は緩めておきます。それは運動領域ですが、もちろん知覚領域であるデルマトーム(脊髄神経皮膚分節)の位置もいつも頭にいれています。とにかくあらゆる可能性を刻一刻と患者さんを診ながら考えています。仰向けになっていただいて大腰筋の支配動脈である腸腰動脈の腰枝の本幹になる腹部大動脈~総腸骨動脈をねらってレーザー照射します。かなり動作の制限が強い場合は右側の一次運動野にそって遠赤外線や磁気を発するカチューシャをあてがったり、右側の椎骨動脈と内頸動脈の照射可能な極めて脳に近い照射ポイントに近赤外線をパルス照射をします。電療は高周波を患部周囲に考えのもとに通電します。近赤外線を星状神経節とそこに近い交感神経幹にダブル照射もします。

今回は同業者も見ているということで、少し専門的な説明をしました。自律神経研究会(A.N.S)清水会の先生方は、上記の文章の意味が分かるはずですが、街にあふれるマッサージ屋さんレベルの医療類似行為業者【はり・灸・あんま・マッサージ・カイロプラクティック・整体・接骨院(整骨院)】の方々に於かれましては、ちんぷんかんぷんで何を言っているのか解らないと思います。宇宙人の話しを聞いている様な感覚だとおもいます。しかたがありません。整形外科などの医師でも解らないレベルの話しですから。解ったつもりで、もう学ぶ事は無い!と勘違いして過去に清水会を退会した先生や、レベルが高すぎて理解ができずに、映画・猿の惑星状態(文化・文明のレベルが違い過ぎてコミュニケーションが取れない状態、基礎知識が無く理解不可能な状態の比喩)でやめた先生も分からないはずです。では山口自律神経研究所は何者ですか?はい!そういう勉強に関心がある先生はお問い合わせください。基本情報は【勉強会】の項目に載せてあります。とにかく新鮮外傷ではない痛みは、1回の治療で大分楽にしてあげる事ができます。患者さんから喜ばれますよ!