「肥満で中性脂肪上昇」の機序に脳神経介在

肥満するにつれて中性脂肪が上昇する機序には、脳が制御する自律神経系が重要な役割を果たしていることが、東北大学病院糖尿病代謝科教授の桐秀樹氏、助手の宇野健司氏らの研究結果から明らかになった。「Nature Commnications」誌に2015年8月13日搭載された結果で、脳が制御する自律神経系が全身の脂肪代謝の調節を担っていることが分かったという。

具体的に⇒肝臓でのアミノ酸増加に応じた栄養過多の情報が、自律神経により脳に伝えられ、それを受け取った脳が、血中中性脂肪を分解する酵素を減らすよう神経を使って指令を出し、その結果血中で中性脂肪が分解できず高中性脂肪症になる、というメカニズムが解明された。

上記の臨床ダイジェストは非常に有意義であるが、山口自律神経研究所の臨床の現場においては、自律神経、脳に直に介入する治療で、そういった内科的効果にも貢献させていただいております